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「大丈夫?怪我はない?」
カチンと固まっている私に話しかけるのはさっきの美女。
私はギギギと顔を向ける。
「だ、大丈夫です大丈夫!!これにて私はおさらばします!!ありがとうございました!!」
踵を変えそうとすると肩を捕まれる。
にぎゃぁあああ!!やめて!!興味を持たないで!!
「なんかおかしいぞ?うちのギルドで少し休んでけ」
やはりギルド!!テンプレ過ぎて泣ける!!
「ややっ!!そんなの悪いですはい悪いです!!帰りますさようなら」
「遠慮すんな!!おい、サディ!!奥の間にこの子連れてくから」
サディと呼ばれた受付の子が1つ頷くとこの美女に私はお姫さまだっこをされる。
「は、ちょっ!!」
慣れないお姫さまだっこで慌てると耳元で囁かれる。
「大人しくして」
ぞくぞくする色気のある声に私は顔を赤くしてしまう。
暴れて怪我をさせる訳にはいかないし私は大人しくした。
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