第1話

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「大丈夫?怪我はない?」 カチンと固まっている私に話しかけるのはさっきの美女。 私はギギギと顔を向ける。 「だ、大丈夫です大丈夫!!これにて私はおさらばします!!ありがとうございました!!」 踵を変えそうとすると肩を捕まれる。 にぎゃぁあああ!!やめて!!興味を持たないで!! 「なんかおかしいぞ?うちのギルドで少し休んでけ」 やはりギルド!!テンプレ過ぎて泣ける!! 「ややっ!!そんなの悪いですはい悪いです!!帰りますさようなら」 「遠慮すんな!!おい、サディ!!奥の間にこの子連れてくから」 サディと呼ばれた受付の子が1つ頷くとこの美女に私はお姫さまだっこをされる。 「は、ちょっ!!」 慣れないお姫さまだっこで慌てると耳元で囁かれる。 「大人しくして」 ぞくぞくする色気のある声に私は顔を赤くしてしまう。 暴れて怪我をさせる訳にはいかないし私は大人しくした。
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