79人が本棚に入れています
本棚に追加
遠くの方に国が見えた。かなり遠くなので見にくいが、これが見えると言うことは相変わらず目のよさは健在らしい。
「んじゃま、行きますか」
飛んでくことに決めた私は下から見られないよう不可視の魔法をかける。
緩やかに飛んで鳥の気分を味わっていると下から叫び声が聞こえた。
「誰かっ!!助けて!!」
「うわー……テンプレ」
そこには強盗らしき男数人と美少女。いかにも襲われてますって感じの様子だった。
ここで美少女だから助けても勇者みたいなハーレムは築けないし誰か来るんじゃない?来なかったらまぁ考えよう、と思い様子見。
「こいつぁ売れるな」
「い、いや…」
ニヤリと舌を舐める男に美少女は後ずさる。どんどん近づく男に美少女は動かない。
最初のコメントを投稿しよう!