第2話

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あれから何度も確認したが、やはり私は消しゴムだ いや、違う 元々は人間だったが、消しゴムになってしまったのだ この店の主人の鼻唄も止まることを知らない 私が何度も確認している内に5曲目だ その間、客が誰も来ていないことが情けないな しかし…… 私はこれからどうなるのだろうか 消しゴムとして売られるのか? まぁ普通に考えればそうだろうが、やはり怖い 消しゴムとして使われれば私はどうなるのだ いつかは消滅してしまうのか? 人間には戻れないのか? 記憶は無いが、やはり人間には戻りたいと考えてしまう だが、今の私に出来ることは何もない ただあまり上手くない鼻唄だけが聞こえ続ける
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