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「ずいぶん進んだなー。」
シズクは落ち着きながら言っているが、シズクの周りには10体の魔獣の死体が転がっている。
ここに至るまでにシズクは魔獣のステータスを確認したり、魔獣の群れと戦ったりしていた。
「このグリーンウルフって魔獣かなり出てくるな、もう50体は倒したぞ…。」
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ーグリーンウルフー
rank:F
主に草原に生息している狼、群れで行動することが多く、草原と同じ緑色の体毛を上手く利用して狩を行う。
素早い動きには要注意。
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以上がグリーンウルフを鑑定で調べた時の説明だった、シズクが知りたいと念じれば詳しいステータスも表示された。
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〔level 4〕
筋力 :34
防御 :32
持久力 :40
俊敏さ :62
賢さ :4
魅力 :6
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これがグリーンウルフのステータスだ、レベル1のシズクのほうが明らかに強い、自慢の俊敏さもシズクに負けており、群れで襲っても勝てなかった。
「というか、レベル上がったけど…ステータス上昇し過ぎじゃないか?」
グリーンウルフとの戦いでシズクはレベルアップしていた。
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〔level 4〕
筋力 :129
防御 :126
持久力 :221
俊敏さ :280
賢さ :219
魅力 :220
[スキル]
剣術(全)Lv10 二刀流(全)Lv10 格闘(全)Lv10 料理Lv10 裁縫Lv10 鑑定Lv5 魔力操作Lv1
魔法(全)Lv1
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明らかにレベル4のステータスではなかった。
「一応素材は剥ぎ取ってるけど、もう持てないぞ。」
そこでシズクは物を収納出来る魔法を探す事にした、ステータス画面の魔法(全)の部分を見つめて、
「ステータス」と唱える、すると使える魔法の一覧が表示された。
「おっ、『アイテムボックス』か、便利そうだな、これにするか。」
そう言ってシズクは手を目の前の空間に向ける。
「オープン!」
そう唱えると空間に穴があいて、素材を近づけると吸い込まれるように入っていく。
「これで良し、もうすぐ街に着くな。」
シズクが街に向かって歩き始めると、遠くから叫び声が聞こえた。
──キャァァァ!……
「!!この先の方か!」
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