第1話

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「ずいぶん進んだなー。」 シズクは落ち着きながら言っているが、シズクの周りには10体の魔獣の死体が転がっている。 ここに至るまでにシズクは魔獣のステータスを確認したり、魔獣の群れと戦ったりしていた。 「このグリーンウルフって魔獣かなり出てくるな、もう50体は倒したぞ…。」 ──────────── ーグリーンウルフー rank:F 主に草原に生息している狼、群れで行動することが多く、草原と同じ緑色の体毛を上手く利用して狩を行う。 素早い動きには要注意。 ──────────── 以上がグリーンウルフを鑑定で調べた時の説明だった、シズクが知りたいと念じれば詳しいステータスも表示された。 ──────────── 〔level 4〕 筋力 :34 防御 :32 持久力 :40 俊敏さ :62 賢さ :4 魅力 :6 ──────────── これがグリーンウルフのステータスだ、レベル1のシズクのほうが明らかに強い、自慢の俊敏さもシズクに負けており、群れで襲っても勝てなかった。 「というか、レベル上がったけど…ステータス上昇し過ぎじゃないか?」 グリーンウルフとの戦いでシズクはレベルアップしていた。 ────────── 〔level 4〕 筋力 :129 防御 :126 持久力 :221 俊敏さ :280 賢さ :219 魅力 :220 [スキル] 剣術(全)Lv10 二刀流(全)Lv10 格闘(全)Lv10 料理Lv10 裁縫Lv10 鑑定Lv5 魔力操作Lv1 魔法(全)Lv1 ────────── 明らかにレベル4のステータスではなかった。 「一応素材は剥ぎ取ってるけど、もう持てないぞ。」 そこでシズクは物を収納出来る魔法を探す事にした、ステータス画面の魔法(全)の部分を見つめて、 「ステータス」と唱える、すると使える魔法の一覧が表示された。 「おっ、『アイテムボックス』か、便利そうだな、これにするか。」 そう言ってシズクは手を目の前の空間に向ける。 「オープン!」 そう唱えると空間に穴があいて、素材を近づけると吸い込まれるように入っていく。 「これで良し、もうすぐ街に着くな。」 シズクが街に向かって歩き始めると、遠くから叫び声が聞こえた。 ──キャァァァ!…… 「!!この先の方か!」
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