第1話

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「な、なんだ!?」 「今の音は…?」 「姫様!怪我はありませんか!」 盗賊も騎士も姫様も全員驚いて、音のした方向を見てみると…。 「…」 「グハッ…!」 「なんだと!?」 「!!」 シズクが盗賊の一人の腹に拳をめり込ませていた。 「あなた達の事情はあまりわかってないけど、1つだけ言いたい事が有ります…。」 「じょ、嬢ちゃんお前なにを」 「嬢ちゃんって言うな!!!!」ドンッ! 「ヘブッ!?!?」 シズクが手当たり次第に近くに居た盗賊を気絶させていく。 もちろん盗賊達も応戦するのだが…。 「こ、このアマ!」「ふんっ!」バキッ! 「ギャー!?」 「いい加減に…!」「せぁ!」ドス! 「グヘッ!」 「に、逃げ…!」「逃がすかぁ!」ズドン! 「イヤーーー!!」 盗賊は誰も攻撃どころか逃げることも出来ない、そのうちに立っている盗賊が居なくなった。 「美しい…//」 「ふぅ、スッキリした!」 「…あ、あの。」 「あ。大丈夫でしたか?」 「は、はい!危ない所を助けて頂き、ありがたいございます!」 いち早く意識を取り戻した姫様がシズクと話している、ちなみに騎士は驚きで固まっている。 「俺はシズクと言います。」 「シズク様、ですね!私の名はマリアンナです!」 「マリアンナさんか…、良い名前ですね。」 「ありがとうございます//!よろしければマリーと呼んで下さい、しゃべり方もそんなに畏まらなくて良いですよ?」 「わかったよマリー、ところで、こいつらどうしましょ。」 「私の騎士達に馬車で町まで運んで貰いましょう!」 今までシズクは気づいていなかったが馬車はとても大きく、荷台と座席で別れていて荷台には25人なら詰めればギリギリ入るだろう。 「じゃあ、そっちは任せようかな。俺は盗賊の武装解除と拘束をしておくよ。」 「はい!」 「……ハッ!一体何が?」 「確か、突然大きな音がして…。」 「姫様!姫様は無事か!?」 「無事ですよ?」 「「「姫様!」」」 やっと目を覚ました騎士達にマリーが説明する。 「なるほど、そういう事ですか…。」 「なんと凄まじい!」 「姫様を守っていただきありがとうございます!」 「良いですよ、無視出来なかっただけです。それよりも手伝ってください、拘束は僕がやりますから、盗賊を馬車に積めて貰えますか?」 「わかりました!」 「詳しい話しはそのあとにしましょう。」
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