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「な、なんだ!?」
「今の音は…?」
「姫様!怪我はありませんか!」
盗賊も騎士も姫様も全員驚いて、音のした方向を見てみると…。
「…」
「グハッ…!」
「なんだと!?」
「!!」
シズクが盗賊の一人の腹に拳をめり込ませていた。
「あなた達の事情はあまりわかってないけど、1つだけ言いたい事が有ります…。」
「じょ、嬢ちゃんお前なにを」
「嬢ちゃんって言うな!!!!」ドンッ!
「ヘブッ!?!?」
シズクが手当たり次第に近くに居た盗賊を気絶させていく。
もちろん盗賊達も応戦するのだが…。
「こ、このアマ!」「ふんっ!」バキッ!
「ギャー!?」
「いい加減に…!」「せぁ!」ドス!
「グヘッ!」
「に、逃げ…!」「逃がすかぁ!」ズドン!
「イヤーーー!!」
盗賊は誰も攻撃どころか逃げることも出来ない、そのうちに立っている盗賊が居なくなった。
「美しい…//」
「ふぅ、スッキリした!」
「…あ、あの。」
「あ。大丈夫でしたか?」
「は、はい!危ない所を助けて頂き、ありがたいございます!」
いち早く意識を取り戻した姫様がシズクと話している、ちなみに騎士は驚きで固まっている。
「俺はシズクと言います。」
「シズク様、ですね!私の名はマリアンナです!」
「マリアンナさんか…、良い名前ですね。」
「ありがとうございます//!よろしければマリーと呼んで下さい、しゃべり方もそんなに畏まらなくて良いですよ?」
「わかったよマリー、ところで、こいつらどうしましょ。」
「私の騎士達に馬車で町まで運んで貰いましょう!」
今までシズクは気づいていなかったが馬車はとても大きく、荷台と座席で別れていて荷台には25人なら詰めればギリギリ入るだろう。
「じゃあ、そっちは任せようかな。俺は盗賊の武装解除と拘束をしておくよ。」
「はい!」
「……ハッ!一体何が?」
「確か、突然大きな音がして…。」
「姫様!姫様は無事か!?」
「無事ですよ?」
「「「姫様!」」」
やっと目を覚ました騎士達にマリーが説明する。
「なるほど、そういう事ですか…。」
「なんと凄まじい!」
「姫様を守っていただきありがとうございます!」
「良いですよ、無視出来なかっただけです。それよりも手伝ってください、拘束は僕がやりますから、盗賊を馬車に積めて貰えますか?」
「わかりました!」
「詳しい話しはそのあとにしましょう。」
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