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ところで。
「俺、まだ神さまの名前聞いてないんだけど?」
「ん?言ってなかったかの?」
「聞いてないな。」
「では、自己紹介をしよう!」
コホン、と咳払いをして名乗る。
「我が名はナギ、水を司る神じゃ!」
「ナギ…か、良い名前だな。」
「そうじゃろう?」
確か凪は、風や波が静まるって意味だった。
波の無い水面のような美しさを持つナギにはぴったりだな。
「これからは雨之 ナギと名乗らねばな!」
「まだ結婚した訳じゃないだろ!//」
というか、そろそろ説明を続けて欲しい。
「結構…というかかなり話がそれたけど、俺はこの後どうすれば良いの?」
「そうじゃったの、この後シズクは先ほどの場所に戻される、遠くに目を凝らせば街が見えるはずじゃからそこを目指すと良い、道中には魔獣がおるが肩慣らしにはちょうどよいじゃろう!」
「やっぱり魔獣とか居るんだな…」
「魔人や魔王等もおるぞ、最も、他種族と争ったり世界制服を企んだりはしておらぬ、そういった種族だと思ってよい。」
「なるほど…、魔獣は襲ってくるのか?」
「魔獣には理性が無いからな、全種族共通の敵として扱われておる。」
そんなのと戦うのか……。
「まぁ、シズクなら問題無いじゃろう。」
「そういえば、俺のステータスおかしくない?」
「剣術や格闘などは心当たりがあるじゃろう?」
確かに、父の知り合いの史上最強の達人たちが集まる道場に弟子入りしてたからそこは問題無い。
「料理と裁縫は確かに出来たけど、そんなにレベルが高いのか?」
「シズクに自覚が無いだけじゃろう。」
「そうなのか?」
普通だと思ってたんだけどな…。
「鑑定のスキルはわしからのプレゼントじゃ!」
「ありがとう、なんとなく分かるけどどんなスキルなんだ?」
「知りたいもののステータスが分かるスキルじゃ、知りたいものを見つめてステータスと唱えるだけで使える。」
「何かと役に立ちそうなスキルだな。」
「スキルレベルによって使える対象が増える、Lv5なら大抵の物とレベル差50以内の生物に使えるぞ。」
やっぱり便利だ。
「最後に魔法と魔力操作だが、シズクが先ほどの紙に触れたとき魔力を感じ取ったじゃろう?」
「あの白いもやか。」
「その時に無意識に取得していたのじゃ」
「…そんなに簡単で良いのか?」
「シズクじゃし、問題無いじゃろう!」
解せぬ
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