聖夜の始まり

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寝ぼけ眼で、枕元の時計を見ると、もう・・・午後の2時だった・・・。 俺は大きく伸びをすると、布団から這い出してキッチンへ向かった。   やっぱり何にも無しか・・・。 食卓の上は綺麗に片づけられており、新婚当時の面影は何にも無かった・・・。   まあ、15年もたてば・・・ね・・・。 俺は、リビングに行きテレビ付けた。 ん?今日は『クリスマス・イブ』だったか? 最近、夜勤が続いているので、日にちや曜日の感覚がずれている・・・。   『ここ、渋谷では夜になると様々なイルミネーションが施され、恋人たちに素敵な夜を演出します・・・。』 ワイドショーで、女性アナウンサーが捲し立てる・・・。 俺は黙って、テレビのスイッチを切った・・・。
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