聖夜の夜に

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「何・・・馬鹿じゃないの?」   そう、悪態をつく女房の顔は少し赤らんでいた。   「なあ、今日は佐和子もいないから、外で食事でもしないか?」   「いいけど・・・。 お財布の中身・・・あんまりないよ?」     困惑した女房は、こんなにも可愛かったのか・・・。 俺はそう思うと、笑いながら言った。   「俺が奢るよ。 足りなくなったら出してくれ・・・。 それでも足りなくなったら、二人で皿でも洗おうや。」   俺の言葉に、女房は声を出して笑った。   「そうそう・・・これ、クリスマスのプレゼント。」   俺は、包装紙に包んだ本を渡した。 女房は、何とも言えない顔をして包装紙を解いた・・・。   「あっ・・・。何これ?何で?どうして?」   女房は、本を捲って写真を見ると女学生時代に戻ったかのように俯いて言った。
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