Episode2 *陽菜と春馬の物語②

2/12
前へ
/214ページ
次へ
「何とか濡れずにすんだな」 春馬が大雨になった外を窓から見て言った。 スッ 「ほら。寒いだろ」 春馬が温かそうに湯気を立てているミルクティーを私に差し出した。 「ありがと」 ミルクティーを受け取った。 「あったかい」 ミルクティーを飲むと喉に流れ込んだ液体が私の体を温めてくれた。 「旨いだろ?ちょっと良いミルクティーなんだ」 「ミルクティー好きなの?」 「ああ。高かったけど」 私は春馬の言葉を聞きながらまたミルクティーを口にすると、 そう言えばモトキもミルクティー好きだったな… 数時間前に私の事をフッたモトキの事を思い出した。
/214ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加