Episode2 *陽菜と春馬の物語②

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――――― 「今日はありがとう。それじゃ」 玄関先まで見送りに来てくれた春馬に言うと私は背を向けた。 「陽菜…あ…陽菜さん」 春馬は帰ろうとする私を丁寧に呼んだ。 クスッ 「陽菜で良いよ。あなたと同い年だもの」 私は笑って言った。 「陽菜…また会ってくれないか?」 「ええ。また会いましょう」 「また、ここの海で会おう」 私は頷くと玄関のドアを開けた。  
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