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「じゃあね」と君は笑った
「また明日」と僕は手を振った
茜色に染まる空の下で
僕らは別れた
小さくなる君の後ろ姿
見えなくなるまで見送って
変わらぬ夜を迎える
君を想う長い夜
君を待つ長い夜
想いにつぶれないのは
待てるのは
明日が来るとわかっているから
疑うことなく
信じていたから
それなのに
止まってしまった
時間も想いも全て
もう待てないよ
それでも
明日はやって来る
時間の止まった君と
時間を止めてしまった僕を
置き去りにして
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