甘い夜

15/31
前へ
/31ページ
次へ
鏡に写る胸元に赤い華を見つけると、心臓がドクンと跳ねる。 とうとうこの日が来たんだと思い知らされた。 どれだけ洗ってもこれ以上は無理ってくらい隅々まで洗って、何期待してるんだろう? って呆れながらお風呂から上がった。 ピンク色のパジャマを着るか、着てきた服を着るか、迷いに迷っていると、ノックの音がした。 「はい」 「逆上せてないか?」 なかなか戻ってこないから心配して様子を見に来たのだろう。 「だ、大丈夫です」 .
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2096人が本棚に入れています
本棚に追加