甘い夜

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「ドライヤー向こうにあるからそのままおいで」 遠ざかる足音にホッと胸を撫で下ろして、潔くピンクのパジャマに袖を通した。 大丈夫! 頑張れ私! 鏡に写る自分にゲキを飛ばし、片付けをしてリビングに戻った。 パジャマ姿を見せるのは初めてじゃないし、一緒のベッドに寝るのだってもう慣れたというか、安心して良く眠れるので結構好きだったりする。 でも、自分の家じゃないだけでこんなに緊張するなんて……。 手と足が一緒に動きそうだよ。 「はい、水」 .
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