甘い夜

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ペットボトルの水を受け取ると、ソファーでドライヤー片手に海翔さんがとんとんと隣に座るように促す。 「乾かしてあげるからおいで……」 そんな台詞言われたことがなくて、一瞬で顔が赤くなった。 「はい」 素直に背中を向けて座ると、温かいドライヤーの風と髪を鋤く指先が心地よくて、気持ちが穏やかになるのを感じた。 やっぱりこの指好きだなぁ。 この指に触れられるだけで幸せな気分になる。 こんな幸せがずっと続けばいいのに……。 .
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