2096人が本棚に入れています
本棚に追加
それって結局同じことじゃ……。
「さぁどっち?」
そんなの答えられるわけなくて、今にも泣きそうな顔で見上げると、海翔さんがクスッと笑ってキスを落とした。
「ありさは誘うのが上手いな。しょうがない、お望み通り優しくするよ」
ゆっくりと私を抱きかかえて寝室に入っていく。
そっとベッドに降ろされ、海翔さんがギシッと音をたてて私を組み敷く。
その妖艶な眼差しに目が離せない。
体中が心臓になったみたいにドクドク煩くて、次第に涙目になってしまう。
どうしよう、切なくて胸が苦しい。
.
最初のコメントを投稿しよう!