甘い夜

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それって結局同じことじゃ……。 「さぁどっち?」 そんなの答えられるわけなくて、今にも泣きそうな顔で見上げると、海翔さんがクスッと笑ってキスを落とした。 「ありさは誘うのが上手いな。しょうがない、お望み通り優しくするよ」 ゆっくりと私を抱きかかえて寝室に入っていく。 そっとベッドに降ろされ、海翔さんがギシッと音をたてて私を組み敷く。 その妖艶な眼差しに目が離せない。 体中が心臓になったみたいにドクドク煩くて、次第に涙目になってしまう。 どうしよう、切なくて胸が苦しい。 .
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