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「もうイヤだ!!
やっぱり男なんか嫌い!!男なんて信用できない!!男なんか滅んでしまえーっ!!」
怒りに任せ声高々に叫ぶ沙那。
瀬名は呆気に取られるも、このままでは近所迷惑になる上、家中の物を壊されかねないと冷静になる。
過去には八つ当たりで、パソコンのキーボードを壊したという前科持ちの彼女。
何とか荒ぶる気を鎮めようと、瀬名は出来る限り穏やかに話し掛けた。
「ちょ、ちょっと落ち着いて…。何があったのか知らないけど…」
確か、イラストを依頼されたという同人サークル『ステラ』の『織姫』本人と打ち合わせに行っていたはず。
一体彼女の身に何が起こったのか。
「聞いてよ、お姉ちゃん!!酷いんだよ!!
『オタクでシスコンじゃ一生彼氏できねーな』って言われた!!腹立つよね!?」
「………?
…えぇと、沙那、それは誰に言われたの?」
興奮するあまり、聞いてる方の瀬名は話の内容が掴めない。
沙那は暫し沈黙を挟むと、姉の隣にドカリと座った。
「私、お姉ちゃんに織姫さんに会ってくるって言ったじゃん?」
「うん」
「行ったらさ、織姫さんじゃない男の人がもう一人いたんだよ。ゲームのプログラム担当だって紹介された。
三人で御飯食べながら雑談してて…そしたらそいつとケンカみたいになっちゃってさ」
口を尖らせながらも、気持ちが少し落ち着いた沙那は淡々と語り続ける。
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