初めてのプレゼント。【前編】

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(何で今さら気付いてんの私…せめて寝ないでいたら、少しは違ってたかもしれないのに…) だがもう、後の祭りだ。 あと小一時間も経てばやって来る彼等にどんな顔で会えばいいのかと、胸がそわそわとし始める。 きっとあやのに相談しても『いつも通りでいい』と答えてくれるのだろうけど。 「ところで瀬名ちゃんと水上さんって、どうやって知り合ったの? ひょっとして、打ち合わせとかで仲良くなったとか?」 「い、いえ、イズミ建設のサイトの話が出る前からお互い知ってます」 といってもその差は二日しかないが、あえて口にしないでおく。 出逢いの経緯を話すのも、これまた躊躇われる。 営業で自宅を訪れた水上に名刺を押し付けられたなど、平たく言えば彼からの“ナンパ”のようなものだ。 「そっかぁ。ね、好きな人と会社が違うとさ、不安になったりしない?」 「それはもちろん、です」 「だよね。社内恋愛は、相手の顔や行動が見れて安心っちゃ安心なんだけど。 でも仕事に集中出来なかったり、微妙な気まずさもあったりもして。 どっちもメリットデメリットあるよねー」 頬杖をつくあやのは、少し遠くを見ながら何かを再確認するようにしきりに頷く。 マスターとの事ですか、と喉まで出かけた瀬名だったが。 「あっ、いけない。違う世界に行ってたわ」 我に返った彼女を前に、言葉を飲み込んだ。

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