そもそもの始まり

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「ってかさ、その体重、ありえなくね?」 何がどうなってそんな話になったのかわからない。 今話しているのは、今度慶太郎君たちが共演する女の子の体重のはなしで……。 慶太郎君は、その女の子の体重をあり得ないって否定した。 本人のいない所でした話だから、 表面上は問題ないわけだけど、 でも……、 私にとっては、問題大有り。 あり得ないって言われてしまった女の子の体重は、今の私の体重よりも少し軽い。 だから、大好きなアイドルの口から出た言葉に、くらくらめまいがする。 「体重50キロ未満じゃないとか、女の子じゃないじゃん」 慶太郎君の第2声に、止めを刺された気がした。 私、女の子じゃないんだ。 大好きなアイドルから言われてしまった言葉は、深く私に突き刺さった。
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