第3話 右手の温かさ

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「どうかしましたか?」  電話の向こうで宮間さんの不審がっている声がした。 「あの……」  応えようとするけれど、目の前で繰り広げられるバトルに目が離せない。 「お前の名前はなんだ」 「如月深愛よ」  は、はぁ!?  派手女のセリフに飛び上がらんばかりに驚いた。  この人、何言ってるの!? 「お前のことを直接社長に言ってやる。お前はクビだ!」  怒りで沸騰状態の兵頭さんは捨て台詞を吐いて踵を返した。
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