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会議室は二十人が収容できる広めの部屋。
角部屋で奥の二面が窓になっている。
西側に向かってコの字を描くように机と椅子が並べられていた。
笑顔だったけれど、威圧的な斉藤さんに圧倒されて、部屋の奥まで追い詰められてしまった。
「それって、俺へのチョコなんだよね?」
手に持っていた紙袋を指差された。
「……違います」
「ふーん」
斉藤さんの瞳が意地悪に眇められた。
その視線はあまりにも鋭くて鳥肌が立った。
これが彼の本性なのだと思い知る。
「神崎の噂……」
「何もかも!」
斉藤さんの言葉を遮るように口を開いた。
震える。
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