四章

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「そうか…考えてみればそうだよね。どうしようジュンちゃん」 「勘弁してくださいよ。貰える筈ないじゃないですか…私は会社員で副業禁止ですってば」 「ああ、それもそうか…まあ何か考えるよ」 「noxの原稿で充分です…」 佐久間は少し困った表情を浮かべた。 「ほら、涼ちゃん。今回だってもう少し私に先に相談してくれれば良かったのよ」 「そうだね…その通りだった」 あの佐久間がシュンとする姿が可笑しかった。 「何だか良いコンビなんですね…」 「加奈ちゃん…此処笑うとこじゃないんだけど」 意外な一面だった。全てにおいて自信満々の男だと思っていた。
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