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丘の上にある店々の狭い間を通り抜け、路地裏を歩いて行くとその店はある。
表の通りと同じく、外観は可愛いらしい洋館のようだが、窓から見えるディスプレイにはズラリと変わった形をしたガラスや陶器の小瓶が並んでいた。
厚い木でできたその扉を開くと、カランカランとベルが音を鳴らす。
それはカウベルのように重く、けれど鈴よりも軽い。
不思議な音だ。
中はほんのりと薄暗く、光源は幾つかのロウソクだけだった。
ふわりと香るのは、香だろうか。
それは苦になるものではなく、穏やかな気分にさせる。
物珍しげに店内を見回せば、両隣りの棚にも同じく、小瓶が並ぶ。
奥のカウンターには店主であろう黒髪の美しい女性が、深く椅子に沈み込んでいた。
傍らには人形のような、首に紅いリボンを結わえた、銀髪の少女が立っている。
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