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慌ててありさの実家に電話を掛けてみたけど、帰っていないようだった。
実家に帰るにしても、電車だと3時間はかかるらしいので、ついているはずもないんだけど……。
「どうしよう……」
珍しくテンパって携帯を握りしめ暫く放心していたところに、突然鳴り出した着信音で我に返った。
「もしもし、ありさ?」
『藤堂だけど、ありさがどうかしたのか?』
「部長……。ありさが……、ありさが、朝起きたらいないんです。まだ昨日の誤解も解いてないのに……。どうしよう……」
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