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今日もご機嫌の藤堂永遠その人は、自分のコーヒーを飲みながら、ニヤリと口角を上げた。
「うるさい」
「久々に会った兄貴に対して酷い態度だな全く……。先に部屋に行ってれば良かった。なぁ、健太郎」
「うん」
息子の健太郎は意味が解っているのかいないのか定かではないが、父親に元気一杯返事を返す。
ぎょっとする俺に対して、全てお見通しとばかりに頬杖をついてニヤニヤと顔を覗き込む。
「海翔くんごめんなさいね。永遠は言い出したら聞かないから」
「知ってます」
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