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ピッ ピピピピピピッ ピピッ
「ふぁ…」
欠伸をしながら、目覚ましを止める。
「もう時間…?って、あっ」
時計を見ると、8:30と表示されていた。
8:30までには学校に着いていなければいけないはずだが…。
「わーお、遅刻決定」
特に焦ることなく淡々と呟くと、制服に手を通しリビングに降りていく。
「あ、やっと起きたの?目覚ましずっと鳴ってたよ」
「なら起こしてくれてもよくね?」
「高校生にもなって親に甘えんな」
早く学校行きなさい、と言われながらまた一つ欠伸をした。
「あ、そうそう。今日から1週間お婆ちゃんの家に泊まりに行くからって
前に言ったよね?」
玄関で靴を履いていると後ろからお母さんに声をかけられた。
「あ、今日からだっけ?私は行かなくていいんでしょ?」
「うん。お母さんとお父さんで行ってくるわ。だから、留守番よろしくね」
「了解。お婆ちゃんによろしく言っといて」
「わかった。祐希のことよろしくね」
「はいはい。んじゃ、行ってきます」
行ってらっしゃいと親に見送られながら家を出た。
時刻は、9:15。
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