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お風呂上がりのビールほど美味しいものは無いと思う。
冷蔵庫の冷気に幾分か後ろ髪を引かれつつも、キンキンに冷えた銀色の缶の魅力は最強。
扉をしめて、ふーっと一息。
――プシュ。
小気味良い開封の音に、私は全自動で唾を飲み込む。
…………。
あー、やっぱこれよ、これサイコー。
誰もいない宙に向かっての無言の乾杯は、もうずっと前からの染み付いたクセだから。
多分、一生そのままのような気がする。
それでも――――ね?
今の私にはこの無言の乾杯が、とても心地良かったりもするんだ。
だって今の私には――――
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