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その日から皆が黒猫の牙に泊まり込むようになった。
「だから、ダメだと言っているでしょう!」
そして今日もルナの怒声が響く。
「ちゃんとお風呂から上がったら髪を拭いてください!!面倒なら私が拭きますから!」
バスタオル片手にマオに近づき、バスタオルを広げる。
「全く、風邪を召されたらどうするのですか!」
バサリと、広げたバスタオルを髪にかけてやる。
優しく且丁寧に拭いてやるとマオが一言「これ誰の?」と呟いた。
「え?何故ですか?」
「いや、なんかこのバスタオル、ルナの匂いがする」
「そうですか?確かにこれは私が管理していますが」
「そうなんだ、だからか」
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