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スティーブは、力のない怒り方で、言いました。
ブレッド「ああ、すまない。私は、ここから遠く離れた国からきたんだ。名前は、ブレッドだ。よろしくね。」
ブレッドは苦笑いでこう答えた。
なぜそんなことをしたかスティーブが聞こうとすると、
ブレッド「君がいいたいことは分かる。なぜあんなことをしたかだろう?。理由は簡単だ。あれは、食べると死んでしまうような代物だ。研究のサンプルだったんだがこの際しょうがない。今はその実は効力を失っているが、地べたに転がってる木の実なんか食べずに私の家にきたまえ。食べ物くらいご馳走するよ。」
ブレッドは、スティーブのことを哀れだと思ったのか親切そうにこういった。
スティーブには断る理由はなかった。
スティーブは彼がなにか木の実をとりだしたのを見て、不思議におもった。
ブレッドは、木の実になにか呪文を唱えた。
すると木の実が黒いゲート(アーチのようになっていて、中は赤い光につつまれている。)
が現れた。
ブレッド「きたまえ。」
ブレッドがあたかも当然のようにこのような芸当をやってみせたのをみて、スティーブはますます不思議におもった。
スティーブ「こんな大きなものつくっちゃったら後片付けどうするんだい?」
スティーブは木の実のことよりもまずその疑問がうかんだ。
ブレッド「大丈夫さ。また呪文となえたら、木の実にもどるから。」
スティーブにはこの言葉の意味がよくわからなかった。
がとりあえずついていってみることにした。
スティーブはもう3日間なにも食べてなかったのである。(水は水道水をのんでしのいだ。)
ゲートの先は小ざっぱりした木造の家だった。
ブレッド「食事の時間だ!おっと今から言う言葉は、呪文なので気にしないで」
ブレッドはそういうと木のテーブルに木の実を乗せて、こういった。
ブレッド「恵みの実よ!食べ物に変われ!」
そうすると木の実は光だしたかとおもうと、なにもなかったテーブルの上には、おいしそうな料理が並んでいる。
スティーブ「さっきから気になってたんだけどブレッドさんの木の実は、とても不思議ですね。ゲートになったかと思えば、食べ物にもなる。私にはなにがないやら。」
そういいながら肉を切るスティーブをみて、ブレッドは、なぜか満足そうに、そして少し自慢げにこう答えた。
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