第二章 スティーブ、グランダーで生きる

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スティーブは、ブレッドの家に泊まった翌日、ブレッドの家に、人のよさそうなおじさんがやってきた。 スティーブは恐る恐る顔をだして、挨拶をした。 ユリエル「おお、君が、異世界からきた、子供だね。」 ユリエルは興味深そうにスティーブの顔を見つめる。 スティーブ「ええ、まぁ。」 スティーブはちょっとためらいながらも答えた。 ブレッド「早速、新学期から、貴方の学校へ入れてくれませんかね。」 ブレッドのその言葉を聞いたスティーブは、嬉しさのあまり、声をだしそうになった。 学校、それは、彼があこがれていたものである。 なにしろ彼の国は戦争で学校どころではなく、子供も戦争に兵として出兵させられていたからである。 ユリエルは、木の実を出し、こう呪文を唱えた。 ユリエル「この者の歩いた道の足跡を!」 ブレッド「この木の実は確か、その人の経歴を調べる木の実ですね。プライバシーの実を食べた人のは見れないけど」 ブレッドはユリエルの木の実を見つめながらいった。 ユリエル「ワシはプライバシーの実なんていらんがな。がはははは・・げほげほ・・。」 ユリエルは、気さくな人らしい。 スティーブ「あの、いつ学校へいけるんですか?」 スティーブは、嬉しそうに言った。 ユリエル「明日からじゃ」 スティーブはさすがに驚いた。 1週間後にいければいい方だとおもったが明日となると逆に心の準備ができていない。 ユリエル「明日から新学期じゃ。ここに学生荷物の実をおいていく。使い方は、それに、「開け荷物」と唱えればいいだけじゃ。」 といってユリエルは去っていった。 ブレッド「結構、軽い人だろう?。あの人校長なんだよ。」 ブレッドは面白げにいった。 スティーブ「うーんちょっとわかりません。学校ていうものを知らないので。」 スティーブは、恥ずかしそうに答えた。 ブレッド「ああ、そうだったね。すまない」 ブレッドは、申し訳なさそうに言った。 スティーブ「いえいえ、それよりも学校にいけて嬉しいです。」
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