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耳元にわざと息がかかるように、吐息でありさを愛撫するように掠れた声で囁きかける。
「……ぁ……」
思わず声を漏らし、背中を仰け反らせてしまったのが恥ずかしいのか、ありさが真っ赤になった顔を逸らした。
「こっちを向いて俺だけを見ていろ」
両手でありさの頬を包み、妖艶な瞳で射抜くように見つめる。
このまま蕩けてしまえばいい……。
優しく、味わうように口づけ、ありさの緊張を解していく。
唇の隙間から洩れる吐息が色っぽくて、余計に煽られる。
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