Regalo

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海翔さんは何も言ってくれなかったけど、一瞬優しい目で微笑んでくれたから、この選択は間違ってなかったんだと思う。 駐車場に車を止めて、開けて貰ったドアから降りる。 真正面に雑誌でよく目にするイタリアンレストランのRegalo(レガーロ)があった。 幸恵と来てみたいと何度も話していたお店。 高級だしなかなか予約が取れないし、半年先までいっぱいだと噂されていて、まだ来たことがなかった。 いつかボーナスが出てからなんて言っていたのに、 当たり前のように海翔さんが重厚な扉を開けて私を促した。 .
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