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海翔さんから永遠さんはイタリアンの店で働いてると聞いていたから、てっきり雇われていると思っていた。
まさかこんな凄いお店のオーナーだったなんて……。
「あれ? 俺言わなかったっけ?」
「まさかこんな凄いお店のオーナーだなんて思わなくて……。普通にイタリアンのシェフだと思ってました」
驚く私をよそに、永遠さんはスーツの内ポケットから名刺入れを取り出し、名刺を一枚差し出した。
「よっぽど込んでる日じゃなかったら、いつでも席を用意するから電話して」
ウィンクのサービスつきだ。
「あ、ありがとうございます」
海翔さんと同じ顔でウィンクなんてされたら、どう反応したらいいかわからない。
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