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すると担任が入ってきた。
「先生…ぅ、信じてもらえないか、も、しれない、ですけど、グス…リン、の席に、女の子、の、幽霊が、グス、座って、る、んです」
「すぐにその幽霊を連れて廊下に出なさい」
号泣しながら言う私を見てこれは冗談じゃないと思ったらしい。
(…あれ?幽霊は…?)
いつの間にか姿が見えなくなっていた。
(もしかして…)
「やっぱり居た」
トイレのドアを開けたら目の前に居た。
人前に出るのを嫌がっているような顔をしている。
(幽霊だからみんなには見えないのに…)
「ほら!早く出て!!」
私はグイッと引っ張った。
(掴めたwwww)
それを見た先生たちは本当に幽霊がそこに居るって信じてくれた。
女の子は嫌われていて、唯一仲良くしてくれた担任に裏切られたそうだ。
私は小学校に乗り込んだ。
「な、なんですか?あなた…。授業中ですよ!」
「このクラスで亡くなった女の子がいますよね?」
「!!」
「その子を裏切ったって本当ですか?」
「っ…ほ、本当よ」
[!…]
突然、クラスの子たちが目を赤く光らせて立ち上がった。
窓も揺れ初めて地響きみたいなものも起こった。
(ポルターガイスト…!)
「やめて!まだ話は終わってないから…!!まだ本当のこと聞いてない!!!」
[…]
(…止まった)
「先生、本当のことを言って下さい。そこに彼女は居るんです」
「………ご、めんな、さい…」
[…]
「あなたを守れば守るほどクラスの子たちが…わ、私にも…いじめをしてきて…っ」
「それで見放したんですか?」
「本当に…ごめんなさい。彼女が自殺したって聞いた時は自分の犯した過ちに気づいたわ。でもさっき『その子を裏切ったって本当ですか?』って聞かれて…否定したかったけど、裏切ったのは間違いなかったから…そう答えるしかなかった。許してとは言いません。謝らせて下さい。ごめんなさい、●●さん」
先生は泣き崩れながら謝罪した。
[………]
やっぱり駄目なのだろうか。
[……………もう、いーよ]
そう言って彼女は私の前から姿を消したのだった。
end.
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