●●さん

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すると担任が入ってきた。 「先生…ぅ、信じてもらえないか、も、しれない、ですけど、グス…リン、の席に、女の子、の、幽霊が、グス、座って、る、んです」 「すぐにその幽霊を連れて廊下に出なさい」 号泣しながら言う私を見てこれは冗談じゃないと思ったらしい。 (…あれ?幽霊は…?) いつの間にか姿が見えなくなっていた。 (もしかして…) 「やっぱり居た」 トイレのドアを開けたら目の前に居た。 人前に出るのを嫌がっているような顔をしている。 (幽霊だからみんなには見えないのに…) 「ほら!早く出て!!」 私はグイッと引っ張った。 (掴めたwwww) それを見た先生たちは本当に幽霊がそこに居るって信じてくれた。 女の子は嫌われていて、唯一仲良くしてくれた担任に裏切られたそうだ。 私は小学校に乗り込んだ。 「な、なんですか?あなた…。授業中ですよ!」 「このクラスで亡くなった女の子がいますよね?」 「!!」 「その子を裏切ったって本当ですか?」 「っ…ほ、本当よ」 [!…] 突然、クラスの子たちが目を赤く光らせて立ち上がった。 窓も揺れ初めて地響きみたいなものも起こった。 (ポルターガイスト…!) 「やめて!まだ話は終わってないから…!!まだ本当のこと聞いてない!!!」 […] (…止まった) 「先生、本当のことを言って下さい。そこに彼女は居るんです」 「………ご、めんな、さい…」 […] 「あなたを守れば守るほどクラスの子たちが…わ、私にも…いじめをしてきて…っ」 「それで見放したんですか?」 「本当に…ごめんなさい。彼女が自殺したって聞いた時は自分の犯した過ちに気づいたわ。でもさっき『その子を裏切ったって本当ですか?』って聞かれて…否定したかったけど、裏切ったのは間違いなかったから…そう答えるしかなかった。許してとは言いません。謝らせて下さい。ごめんなさい、●●さん」 先生は泣き崩れながら謝罪した。 [………] やっぱり駄目なのだろうか。 [……………もう、いーよ] そう言って彼女は私の前から姿を消したのだった。 end.
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