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給湯室という狭い空間にいるせいか……
それとも久しぶりに仕事以外の会話を交わしたせいか……
必要以上に、すごくドキドキしてしまっている。
でも次に続く会話がどちらからも出てこなくて、間が持たない。
長谷部さんも私同様、妙な沈黙に居たたまれなさを感じているようだった。
多分、私以上に長谷部さんの方が居心地悪いだろう……
「あ、何を取りに来たんですか?」
ソレに気づき、私はやっと絞り出したのがこの言葉。
「---ああ。悪いけど、朝礼の後、会議室に灰皿とコーヒー10人分お願いしてもいいかな?」
私の言葉に長谷部さんはココに来た目的を思い出し、申し訳なさそうに頼んできた。
「はい、分かりました。10人分ですね」
私が快く受け確認すると、どこかホッとした顔を見せ「悪いな」と一言残して自分の席へと戻っていった。
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