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私の気持ちに答えるように、ゆーちゃんの大きな温かい手が私の頬を包み、甘く優しいキスをくれる。
ほんの少し前まで"キス"に慣れず躊躇いがちだった自分が嘘のように今では自分からおねだりしたりもする。
キスはゆーちゃんの温もりをすごく近くに感じられ安心できるから好き。
不安も、モヤモヤも一気に吹き飛ばしてしまうくらいの効力があるから。
「どうした?」
キスの余韻に浸る私を胸に抱きながらゆーちゃんが私の様子を伺う。
「何もないよ。ただちょっと寂しかっただけ……」
困らせると分かっていて、ワザと口にしてみるズルイ私。
「ごめん。そうだよな……」
予想通りの申しわけなさそうなゆーちゃんの声に罪悪感を感じながらも、その反応に喜んでしまった。
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