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「サーチ、いつまでそうしてるつもりなの?」
休み時間。
廊下を歩くゆーちゃんの姿を教室の窓から盗み見る私に呆れ顔の智子。
智子は中学時代からの友人で、クラスメイト。
「本当は言った事を後悔してるんでしょ?謝りたいけど、変に意地張って言えないだけでしょ?」
認めたくはないが図星だった。
古い付き合いだけに私の性格をよく熟知している。
「確かに後悔はしてるけど、言わなければ良かったとまでは思ってない。だって、ゆーちゃんは今も私の気持ちを理解してくれてないもん」
まるで子供のようないい訳で、私の我ままだって分かっている。
でもゆーちゃんには私がどれくらい辛く苦しいか分かって欲しかった---色んな意味で。
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