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いつまでこうしてるんだろう……
いつまでこうしてればいいんだろう……
自分が撒いた種なのに、収集がつかず後悔の念に駆られながら自らに問う。
勿論、自分が意地を張っている間、答えなんて出てくるわけなく解決の意図も見つからない。
---また、いつもみたいにゆーちゃんの方から歩み寄って来てくれるのを待っているしかなかった。
でも、あの日以来ゆーちゃんが私の家に訪れてくる事も、教室に会いに来てくれる事もなくなっていた。
距離は縮まるどころか広がっていくばかりで、余計に私の中の不安は大きくなってゆくばかりだった。
---『ごめん』の一言が言えなくて……
たった一言なのに、どうしても口にすることができなくて……
ううん。それ以上にゆーちゃんの前に顔を出すことが怖いとさえ思えてきていた。
だって、もし勇気を出してゆーちゃんの前に行って拒絶でもされたらって考えただけで怖くて怖くて堪らない。
今更ながら自分の張ってしまった意地がすごく小さなものに感じ、その代償の大きさを思い知らされてしまっていた。
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