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仕方のない事なんだろうけど、この頃から少しずつ……
少しずつ……
私とゆーちゃんが居る時間よりも、木崎さんとゆーちゃんが居る時間が増えてきていた。
悪気はないのだろうけど、私の居場所に当たり前のように居る木崎さんを見ていると胸が苦しくなる。
本当は"私の場所だ"って声を大にして言いたいけど－－－言えない。
今はゆーちゃんの大事な時期で……
完全に私の我ままでしかないって分かっているから。
「気づいてよ……」
私の気持ちに全く気付かないゆーちゃんに時々苛立ちのような悲しみを覚える。
でも一度だけさり気なく、その話題をふってはみたが、ゆーちゃんは笑っただけ。
木崎さんの気持ちを知らないからだって言いそうになったけど止めた。
それで木崎さんに気持ちが揺れちゃうのが怖かったから－－－弱い私。
少しでもゆーちゃんに見合う女性になりたいけど、どうしたらいいのかさえ分からない。
ただ、ゆーちゃんの邪魔にならないように、煙たがられる存在にならないようにジッと我慢していることしかできなかった。
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