最後の日~思い出~

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 ゆーちゃんに一方的に別れを告げた私。  同じ結果ならゆーちゃんに言われるより自分から言った方が良いって思ったから……。  でも今思えば私は少し……  ううん、かなり卑怯だったかもしれない。  ゆーちゃんからの別れの言葉を聞きたくなくて、鳴り続ける携帯から逃げるために番号を変えてしまった。  いくら番号を変えたからって私の居場所は分かっているのだから、ゆーちゃんが別れたくないなら連絡を取ろうと思えばいくらでも取れた。  でもソレをしなかったということが、”そういうこと”なんだと自分の中で答えを出したのだった。 「今、どこに居るのかな?彼女と結婚したのかな?」  こちらに帰ってきたという話は耳にしないから、きっと帰ってきていないのだろうと思う。  まだちょっと思い出すだけで胸が痛くなるが多分、あの日隣にいた彼女と結婚しているような気がしていた。 「――今更なのにね……」  まるで話しかけるように自分のお腹を優しく撫でて一人、小さく笑う。  そして思う――もう、一人ではないのだから、と。 .
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