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ゆーちゃんと絶対に結婚するんだ!って……
ゆーちゃんが最初で最後の彼氏なんだ!って……
あの頃の私はそう思っていたし、強く望んでいた。
大好きな人と別れるなんて”私”には分からなくて、ずっとずっとずっと途切れることなく想いは続くものなんだと思っていた。
でも今から思えば最初から”終わり”は決まっていたのかもしれない。
一番最初に感じたゆーちゃんと私の壁――それは年齢、学年。
どうして同じ歳に生まれなかったのだろうか。
なんで今、隣に居るのは私じゃないんだろうか。
――そう何度思った事だろうか……
決定的だったのは、ゆーちゃんが県外の大学に行って、私は親に許してもらえず地元の短大へと進むことになった事。
高校を卒業したら私もゆーちゃんの傍に行くんだって思っていた私は許してくれなかった親をすごく恨んだ。
周りの友達は当たり前のように県外の大学や短大に進学するのに私だけ、って。
何かにつけて全部、全部、他人のせいにして自分ばかり犠牲者面していたあの頃の私は本当に子どもだったんだと今なら分かる。
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