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いつもなら絶対、私を追いかけてくれたのに、振り返ってもそこにはゆーちゃんの姿はない。
これは私じゃなく木崎さんを選んだってこと?
もうゆーちゃんの気持ちは私にはないのだと言われているような気がした。
悲しくて……
悲し過ぎて、どうにかなりどうだった。
でも泣きじゃくり座り込む私の頭にふわりと温かく大きな手が置かれる。
まるで慰めるかのように、ゆっくりと優しく私の頭を撫でる大きな手。
不思議と悲しみと心の痛みが和らいでゆくような気がした。
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