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「ゆーちゃ……」
夢でもいい……
ゆーちゃんが追いかけてきてくれたのだと嬉しくて顔を上げる私。
逆光で顔は見えないが、その人物は明らかに別人で、私を落胆させる。
でも私はその人物を知っているような気がした。
優しくて。すごく温かく大きな手の持ち主を……
「あなたは……!?」
そう問いかけた瞬間、お決まりのように意識が一気に呼び起こされてゆく。
「待って!!」
咄嗟に声を上げた瞬間、私は目を見開く。
目の前に広がるのは、さっきとは明らかに違う光景で、夢から覚めたのだと、すぐに分かった。
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