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私の取ってしまった行動は社会人にあるまじきもので、恥ずべきこと。
無意識だったとしても仕事に私情を持ち込んでしまった。
しかもかなり……
「無理するなって。もう定時もすぎてるし気にすることないから……」
長谷部さんの優しい言葉に、また良心が痛む。
「いえ、本当に大丈夫ですから。休んでいた分、仕事して帰りますね!」
制する長谷部さんを半ば押しのけるように起き上がり、立ち上がろうと靴を履く。
瞬間、強い眩暈に襲われバランスを崩した私は、その場に力なく座り込んでしまった。
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