幸せだった日々~終わった日~

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 でも居たたまれなくなって私は勢いよく席を立つと給湯室に逃げ込んだ。  仕事中なのに私ときたら私情を持ち込みまくり、頼まれていた仕事もすっかり忘れてしまっていた。  その上、すぐに取り掛からなくてはと思っているのに気持ちがついていかない。  冷静になろうと給湯室に逃げ込んだはいいが1人になった途端、余計に我慢していた気持ちが込み上げてきてしまった。  目頭が熱くなり、鼻がツーンと痛む。 「前田さん?」  タイミング悪く、また長谷部さんに見つかってしまった。  駄目だ……  駄目だ……  今、長谷部さんの顔をまともに見てしまうと泣いてしまいそうだ。  なかなか振り向けない私の背後に長谷部さんの気配が迫ってくるのを感じていた。 .
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