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「何?もしかして例の遠距離恋愛の彼氏と結婚でも決まった?」
何気ない妙子さんの言葉が私の心に闇を落とす。
あの時の記憶が蘇り目頭を熱くする。
「や、それはないです……」
その話題にあまり触れたくなくて、サラリとかわすが上手く笑うことができない。
「またまたー。ゆーちゃんだっけ?付き合い長いんでしょ?あ、でも向こうはまだ学生だったか」
放っておいてほしいのに今日に限って妙子さんの追求が止まない。
何でもかんでもゆーちゃんんのことを話してしまっていたことを初めて後悔させられた。
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