忘れていた記憶

9/13
91人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
「失礼します」 そう言って中に入ると不安そうに身を寄せる男女の姿が一番に飛び込んできた。 すぐに女の子の両親だということが分かった。 相手の子は女の子。 普通考えて男の子である那智が連れ出したと思うのが普通で 「すみません、うちの子が……」 謝りながら二人の元へと駆け寄るとお母さんの方の顔が怖いくらい強張ったのが分かった。 でもその原因が私にあるなんて、その時は分からなくて…… でも次の瞬間 「サチ?」 聞き覚えのある懐かしい声が私の名前を呼んだことで、その理由が何なのかを知ることとなった。 .
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!