92人が本棚に入れています
本棚に追加
5年近く別居しているのなら、もしかしたらこのままずっとこのままかも、なんて自分の都合の良い方に願っていた。
―――そんな都合よく物事が進むはずなんてないのに……
二人の関係が急変したのは、それからわずか2ヶ月後のことだった。
それはあまりにも突然で……
あまりにも衝撃的で……
私は大きな選択を迫られることとなった。
いつもなら前もってメールが来るのに、その日は突然で……
しかもホワイトボードには昼から得意先回りで遅くなるから直帰する、となっていたはずだった。
確かに待ち合わせの時間は、いつもなら別れる時間の22時過ぎで、メールをもらった時に違和感を覚えた。
それでも会いたいと思ってしまった私は迷うことなく『了解』と返信をした。
.
最初のコメントを投稿しよう!