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本を抱え私は図書館を出た。
前から読みたかった小説を借りた。
外は夏の太陽が眩しく生暖かい風が吹いている。
高いビルの様に縦に長い図書館の建物が日差しに反射して一部が輝いている。
図書館の敷地内の駐輪場に歩き出した。
その途中にある大きな噴水が見えた。
太陽の光で虹が出来ている。
噴水の周りを囲む様に円型の白く長くつながっているベンチがある。
ベンチの近くには木があり木陰になっている。
そこに座り制服を着たカップルが寄り添っている。
女の子が男の子の肩に顔を倒し二人で噴水を眺めながら話している。
まさに青春だなと思い羨ましいなと思った。
私も高校生で学生だが、あんな風に女の子と寄り添い噴水を見たことなどない。
ましてや一度も女の子と付き合った事はない。
噴水がある場所をぬけ駐輪場に着いた。
私の自転車の周りには沢山の数えきれないほどの自転車が止めてある。
これほどの数の人が図書館を利用しているのかと感心した。
私は自分の青い自転車に股がり鍵を外して漕いだ。
駐輪場から出てすぐに左に曲がった。
電車が通る線路の下を潜り抜けて近くの川沿いに沿って進んだ。
右側に大きな公園が見えてきた。
有料で入場料を100円払わなければ入れない公園になっている。
中には博物館や大きな湖、様々な種類のアスレチックがありレストランなどもある。
子供連れの家族などに非常に人気な公園になっている。
私は度々この公園を利用するが今日も利用する事に決めた。
この公園の中にある場所で深い森がある。
その森の中に複数のベンチがあり私はそこで本を読みたいからである。
高い木が何本も聳え立ち太陽の日差しを遮断して涼しい。
その高い木一本一本の葉っぱが表現できないほどの緑色で、それがまた綺麗である。
人の声が全く聞こえないほどに静な場所でもある。
私は近くの駐輪場に自転車を止め公園の第1ゲートに向かった。
公園には第1ゲートと第2ゲートがある。
第1ゲートでチケットを買い第2ゲートでチケットを渡し公園に入れる仕組みになっている。
第1ゲートには大きな文字で中町自然公園と書いてある。
中町自然公園と言うのが正式名所である。
第1ゲートを潜り中に入った。
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