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舞と過ごす時間は短く感じられる。肩を寄せ合う日もあれば手を繋ぎながら語る日もある
この日は寝不足からか、いつの間にか寝てしまっていた
気付けば心地良い温もりの中にいた
「!?」
目を開けて確認すると見慣れた自分の部屋ではなく布団も違っていた。周囲を見ると…夕方なのか紅色に染まった広い和室だった
『ああ…俺寝てしまったんだ…』
半ば寝惚けつつ起きようとする。が、起き上がれない
その原因なる左腕を見てみると…舞が寄り添うように寝ていた
一瞬にして鼓動が早くなる。頭がパニックに陥る
『この状況はマズイ…』
駆け抜ける衝撃。落ち着こうと深呼吸をしてみる
舞の様子を客観的に見てみると、丸まった仔猫みたいだった。可愛いなと思いつつ、そっと髪を撫でる
夕日の紅の光が差し込む中で、いつまでも見ていたかった。この時が永遠であれば良かった
ただ一緒にいるだけで幸せだった
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