お嬢様とバスケ馬鹿!

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雀がチュンチュン鳴く早朝の5時。その雀の鳴き声だけで今日も晴天だと認識しながら起き上半身を背伸びし欠伸する。 カーテンを開けると俺の暗闇に馴れた瞳に光りが一気に差し込んで来て思わず太陽に手をかざしながら笑う。 そんな朝から爽やか満点な俺こと如月葵15歳は明日から高校生。 「う~ん……今日も良い天気だな。さて用意してアイツに朝の挨拶しに行くか……」 俺が言ったアイツとは毎朝欠かさず行く家の直ぐ側にあるストリートバスケのコートに有るリングの事。 小さい時から毎朝通うそのコートは俺の一番のお気に入りの場所だ。 そのお気に入りの場所に向かう為、眠気を取る為に洗面所に行き冷たい水を両手ですくい一気に顔に浴びせる。 「ふ~!気持ちいい!」 顔を洗い眠気を飛ばした俺はコートに向かう為に着替える。 着替えると言っても、いつもパンツ一枚とTシャツで寝るのでただ下に何か履くだけ何だけど。 取り敢えずタンスを開け一番上に有るハーフパンツを手に取り履く。 簡単な着替えも済んだ所で玄関に向かいバッシュを履く。 靴ひもの加減を確認してから立ち上がり玄関に置いて有るバスケットボールに手を伸ばし掴み取る。 「じゃあ散歩に行くか?」 そうバスケットボールに、まるでペットに話し掛ける様に言って俺は玄関の扉を勢い良く開けた。 「コートまでダッシュだな」 そう言った俺はバスケットボールを地面に叩きつけドリブルしながらコートまで走り出す。
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